治療編
基本的に、一度挿入した眼内レンズは耐久性があるので一生使い続けます。
特別な理由がない限り、レンズ交換や再手術の必要はありません。
白内障は、一度手術を受ければ基本的に再発することはありません。
しかし、術後しばらくしてから、水晶体嚢が濁る「後発白内障」で視力が低下することがあります。
通常の外来診療でレーザーを用いて濁りを除去できるので心配はいりません。
レンズ選択編
夜間の運転を重視する場合は、「単焦点レンズ」またはハロー・グレアに配慮した
「多焦点レンズ 焦点深度拡張タイプ」の眼内レンズが選択肢になります。
メガネへの依存を減らしたい場合は、「多焦点レンズ」が選択肢になります。なかでも近くも見える範囲を広くしたいなら「3焦点タイプ」、見え方の自然さや中間距離を重視するなら「焦点深度拡張タイプ」が検討されます。
「単焦点レンズ」を使用する治療では、レンズの費用含め通常の白内障手術は全額保険適用*¹です。「多焦点レンズ」を使用する治療では、「単焦点レンズ」との差額などを自己負担することで受療できます(選定療養*²)。

*1 保険診療での負担額は、加入している保険の種類や手術時に使用する薬剤によって異なります。かかりつけの医療機関で確認が必要です。*2 選定療養とは:治療に関わる追加費用を自己負担することで、保険適用外となる治療を保険適用の治療と組み合わせて受けることができる制度。
「多焦点レンズ」を入れた患者様の81%が、ご自身の生活の質が改善したと回答しています。

調査概要:ブラジル、中国、スペイン、イタリア、日本、韓国、インド、アメリカ、ドイツ、オ ストラリアの10か国において2023年に実施されたインタ ネット調査。対象は、白内障患者1,826名および白内障と診断されていない人5,505名。視力に対する意識、白内障治療に対する考え方、治療後の生活変化や満足度などを調査項目とした。出典:Alcon白内障調査 GLOBAL SURVEY REPORT(2023年5月)利益相反:本調査はAlconの資金提供により実施された。
91%の医師が、「多焦点レンズ」は「単焦点レンズ」と比較して眼鏡依存度を低減すると回答。また、100%の医師が眼鏡依存度の低減、複数距離での視機能改善、生活の質向上という理由から「多焦点レンズ」を推奨しています。
手術時の疑問・不安編
眼内レンズは目の中に入っているので、ゴロゴロしたり痛かったりすることはありません。
目の表面の傷口が多少ゴロゴロすることがありますが、1週間程度で治ります。
手術後翌日から通常の日常生活が可能です。
1週間ぐらい洗顔や洗髪、運動などに注意する必要があります。
局部麻酔を使うので、痛みの心配はありません。
安心して大丈夫ですよ。
参考文献:
1. Laser Eye Surgery Hub. Cataract Statistics & Resources. Available at: https://www.lasereyesurgeryhub.co.uk/cataract-statistics/. Accessed August 20, 2018.
2. terHorst C. American Academy of Ophthalmology (AAO). "Choosing an Artificial Lens for Cataract Surgery." Available at: https://www.aao.org/eye-health/treatments/best-artificial-lens-iol-cataract-surgery Accessed: November 1, 2021.
3. Acrysof IQ Vivity® Extended Vision Intraocular Lenses (IOLs) Directions for Use.
4. Acrysof® IQ PanOptix® Trifocal IOL Directions for use.
5. Alcon Data on File, REF-14119, 2020.
6. Mayo Clinic Staff. What you can expect [Cataract Surgery], Mayo Clinic. July 30, 2013. Available at: http://www.mayoclinic.org/tests-procedures/cataract-surgery/basics/what-you-can-expect/prc-20012917. Accessed August 20, 2018.